ネモリズマブ アトピーのかゆみを軽減する新薬

私は20歳を過ぎたころからアトピ-性皮膚炎の症状が出てきて現在も治療中なのですが、汗をかいた後などかゆくてどうしようもない時がままあり辛いです。

そんなアトピー肌の人にうれしいニュースが今朝届きました。

www.jiji.com


アトピー性皮膚炎による痒みはインターロイキン31(頭文字をとってIL-31とも)という物質が皮膚の細胞や免疫をつかさどる細胞にあるIL-31受容体とくっつくことで起きるということが知られています。

このニュースの中で説明されている「ネモリズマブ」という新しい薬はこのIL-31受容体だけを阻害することでIL-31とIL-31受容体がくっつくことを邪魔し、痒みを抑えるといわれています。

今回の研究では、このネモリズマブの12週間の投与でアトピー性皮膚炎の患者さんが感じる痒みが50~60%軽減されることが明らかになりました。

さらに比較のために偽の薬を飲んだ人たちと比較して副作用も増えないという結果も出ています。

今回は4段階ある臨床治験の2段階目で成功したという報告なので今すぐに薬として販売というわけではありませんが、2019年をめどに開発元の中外製薬は実用化を目指しているようですので、アトピー性皮膚炎に悩まされている一人として非常に期待しています。

最近よく見る「~マブ」とはどういう薬か??

ネモリズマブ、ニボルマブなどの「~マブ」という薬の名前をニュースや新聞で最近よく見かけます。

www.nikkei.com

実は、この「~マブ」という名前の薬は「抗体医薬」といわれる新しい薬のグループの一つに含まれています。
薬の名前を付けるときには同じような性質をもった薬の名前の最後の方は同じ言葉が続くことが多いのです。


この抗体医薬という薬はアスピリンステロイドといった「低分子医薬」とよばれる従来の薬に比べて、病気の原因物質だけを狙えるので副作用が少ないというメリットがあります。
そのため従来副作用が強かった抗がん剤の分野では、副作用の少ない抗体医薬が非常に発達してきています。

また抗体医薬には、効き目が良いという利点もあるので、今後も癌だけでなくより多くの病気で使用されていくことが期待されているまさに最先端の薬なのです。




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